【北ア】  黒部横断その1 ~黒部湖横断~ 山スキー

 

 

岳人の憧れ ”黒部横断”

 

毎年計画はするものの、なかなかうまくいかないんだよなぁ。

 

だから今年は黒部横断のためだけに4連休ゲット!

しかし連休の前半は天気崩れてしまい、結局余裕のない日程に…。

 

 

 

針ノ木雪渓に足を踏み入れ、ちょっと物思いにふけってみる。

「積年の思いが今ここから始まるのかぁ」ってね。

 

 

 

 

針ノ木雪渓は新しいデブリに覆われていた。2日前の雨だなこりゃ。

落ち切った感じなのですぐ雪崩れることはなさそうだが、

それでもデブリの通過は気持ちいいものではない。

 

 

 

 

 

マヤクボカール出合でアイゼンに切替えて針ノ木峠を越える。

峠向こうの針ノ木谷は幅広スロープで開放的だ!

雪も緩み、本日最初で最後の滑降をマッタリ楽しむ。

 

 そんな大スロープも下部は一気に狭くなり、飛び石伝いに渡渉する場面も。

その先の平坦地でも地肌が露出していたが、もうそこは針ノ木谷本流との出合だった。

大した苦労もなく本流に合流できてとりあえずホッ。

 

 

 

 

 

斜度の緩い針ノ木谷本流では腕力で推進力を得ることもしばしば。

次第に谷の流れは大きくなっていくが、雪をつないで黒部湖直前までは余裕。

でもそのまま湖に合流できるほど甘くはなかったやっぱり…。

 

結局その場所で2度渡渉した。

濡れずに突破できたがやや面倒なり。

 

沢から抜け出すと、谷はグッと広くなり先には雪原が。

 

「おーっ!」

 

 

 

 

 

針ノ木谷の流れを板履いたままジャブジャブ渡り、さぁいよいよ黒部湖横断だ!

しかし湖との合流点は淵状になっていて深さもわからず渡渉をためらう。

いろいろ検討の末、淵の狭い所を板のまま強引に渡ってしまった。実にシンプル。

 

何だか想定していた黒部横断とは違うが、まぁとりあえず晴れて湖上の人に。

 

 


 

憧れの黒部横断に心は躍るが、足元から「ミシミシッ」って不気味な音…。

もっとマッタリしたかったが、氷も融けだしていることだし足早に中ノ谷へ。

 

 

 

 

 

中ノ谷もやはり接続部は淵になっていたが、なんと真ん中に希望の架け橋が!

ありがたくスキーで渡らせてもらう。

 

結局渡渉グッズを使うこともなく、スキー履きっぱなしで黒部横断してしまった。

これって珍プレーかも。板を履きっぱなしで横断なんて聞いたことないしなぁ。

 

横断も無事終わり、気を良くして中ノ谷ゴルジュ帯に入る。

ゴルジュはデブリに覆われ「行けそうだな!」と思ったけど、

滝つぼはパックリ開いていて唖然…。

 

 

 

 

 

「こりゃアカン」と思ったけど、

滝壺の右側壁沿いに残る狭いデブリを伝って何とか突破!

タイミング的にはどうだったのだろう?ラストチャンスだったかも。

 

これで1日目のアトラクションはすべて終わった…。

そう思うと急に体から力が抜けてしまい、

テン場までの道中が長く感じてしまうのであった。

 

 

(黒部横断 後半戦へ)

 

 

 

 

 

 

 

2014.3.28. Wed  黒部横断その1 ~黒部湖横断~

 

【日向山G5:45-扇沢7:15-針ノ木峠10:45-針ノ木谷11:50-黒部湖13:25-中ノ谷1900m16:30】